代々木アニメーション学院がクズと言われているのはなぜ？

将来はアニメやエンタメ業界の仕事に就きたい、そう考える人にとって代々木アニメーション学院(以下、代アニ)は有名な専門学校ではないでしょうか。

有名なプロが代アニを卒業していると知って、入学したいと考えている人もいるはずです。

しかし、代アニを検索してみると「代アニ クズ」というフレーズを見かけたことがありませんか？

他にも「ひどい」というワードを見ることもあります。

代アニへの入学を検討している人にとって、悪い評判は不安になってしまいますよね。

そこで、この記事では代アニがなぜクズと言われているのか、徹底解説します。

代アニがクズと言われているのは本当？

代アニがクズと言われていたことは事実です。

しかし、1つずつ原因を紐解いていくと、必ずしも代アニに問題があるわけではないことがわかりました。

そこで、代アニがクズと言われてしまう理由をご紹介します。

クズと言われる理由は下記の3つが挙げられます。

なぜ上記のような評判があるのか、それぞれご説明します。

生徒のやる気がない

代アニも積極的に頑張ってたり、上手になればお仕事とかもらえるし、そんな上手くなかった私ですら声を担当することもできたくらいたくさんのチャンスが転がってる。
けど、それぞれのやる気の差が激しいし、めちゃ頑張ってる人からすると、やる気ない人とやると本当に辛いから人によるんだよねぇ…💦

— 純奈(すみな) (@sumi_mew) February 7, 2019

SNSでは生徒のやる気がないというコメントを見かけることがあります。

実際に代アニに通う学生の中には、やる気がない人もいるのは事実でしょう。

しかし、個々でやる気の差が出るのは、どこの学校も同じですよね。

ダラダラと授業を受けて、友達と遊んでばかりの人もいれば、将来の夢に向かって全力で頑張る学生もいます。

代アニだから生徒の質が悪い、ということではなく、学生それぞれのモチベーションによるところが大きいので、「生徒のやる気がないから代アニがクズ」というのは違うのではないかと感じます。

VTuber科が賛否両論

代アニにvtuber学科なんてらあるのか、なるだけなら代アニに行く必要無さそうだし、売れる方を教えるほどノウハウなさそうだが、はたして

— 0xdeadbeef@SaunaOfTheDEAD (@guapo88888) May 9, 2024

2024年4月から開講されているVTuber科についても賛否両論あり、代アニがクズと言われる発端になっていることが考えられます。

キズナアイさんが人気を博して以来、徐々にVTuberという仕事も世間に認知されてきましたよね。

独学でVTuberを学んで投稿している人が多い中、代アニでVTuberになるための学科を開講するということは、マイナスな印象を持つ人もいるのは確かです。

学校で学ぶほどのノウハウがあるのか、疑問に思う人も多いようです。

確かに今まで成功しているVTuberが独学だったと聞くと、わざわざ講義を受ける必要がないように感じます。

しかし、2022年に株式会社ユーザーローカルが発表した「ユーザーローカル VTuberランキング」では、VTuberが20,000人を突破したと明かしました。

2024年現在はさらにVTuberを仕事にする人が増えているのは間違いありません。

目指す人が増えれば増えるほど、成功するのが難しくなります。

技術力やマネジメントスキルも上がる一方なので、やると決めたからには最初から確実なノウハウを学んでVTuberとして成功したいという人はたくさんいるはずです。

代アニは業界の太いパイプがあるので、VTuberになるためのスキルを学べることは、成功の近道であることに間違いないはずです。

VTuber科の存在も、代アニをクズだと決めつける要因にはならないと考えます。

学費が高い

声優学校って言ったらだいたいみんな代アニって言うよね
代アニ学費高いねん…

— クロア(実況者好き)／未だにスマホ買えてません (@kuroa_00840) February 22, 2019

代アニの学費が高いという声はたくさん見られます。

普通の専門学校に通うとなると、ジャンルによって差はありますが2年間の平均学費が220万程度と言われています。

対する代アニの学費は、例えば学費が高いアニメーション学部で考えると2年間で2,983,000円です。

専門学校の平均の金額よりは確かに高いことが分かりますよね。

しかし、代アニが選ばれる特徴には、各業界との太いパイプが挙げられます。

最新技術と環境をそろえ、プロから直接指導してもらえる代アニのカリキュラムは、本気で夢を叶えたい学生にとっては大きなメリットになります。

現場を体感できる実習もたくさんあるので、学生のうちからプロの仕事を経験することも可能です。

最新機材で現場を体験し、プロの指導もあるとなれば、学費が平均より高くなるのは頷けるのではないでしょうか。

学費免除制度やローンを組んで通うという選択肢もあるので、学費の面で代アニがクズということも理由にならないのではないかと感じます。

過去にあった代アニの不祥事って何？

代アニがクズだという理由の中に、過去にあった代アニの問題を挙げる人もいました。

最近は新しい学科の開講や、代アニ直属アイドルグループの活躍など、注目の話題が挙がっていますよね。

しかし、過去には代アニが起こしてしまったマイナスな印象の問題が確かにありました。

ここでは過去の問題を振り返り、今の代アニに影響があるのかまとめます。

過去に起きた問題は下記の4つです。

それぞれの問題を1つずつご紹介します。

入学金未返還問題

入学金未返還問題は2004年〜2005年にかけて起きた問題です。

CMや広告で「入学前に入学を取りやめた場合、入学金を返還します」と大々的に宣伝していました。

しかし、いざ入学を取りやめると、入学金の全額が戻ってくるわけではないことが判明。

キャンセル料という名目で、入学金から22万を引いた額を返還しており、全額戻ってくるものだと思っていた人がたくさんいたので、問題になりました。

これに対して公正取引委員会では代アニに撤回を求める排除命令を出しています。

現在はこのような誤解を招く問題はなくなっていますが、この入学金返還問題が代アニの印象を悪くしていることは事実です。

学費振込詐欺

2006年には、学費振込詐欺といわれる問題が発生しました。

代アニが意図しないところで、入学を控える学生に対して学費の振込先を変更するという手紙が届いていたのです。

当時アニは経営陣を一新しており、新たな体制を整えていました。

しかし、代アニの経営権を握りたい過去の経営陣が、勝手に振込先を変更するという手紙を学生に送付。

この問題で学生が被害を受けることはありませんでしたが、世間で大きな話題となり、代アニの信頼を下げる結果になってしまいました。

代アニLiveステーションの無断キャンセル問題

2015年より代アニが運営している「Live Station」では、数々のアーティストがイベントを開催しています。

2016年に、このライブステーションで代アニの無断キャンセル問題が起きてしまいます。

当時アイドル活動を行っていた聖奈みなみさんが、引退ライブのため代アニライブステーションの会場を押さえていました。

しかし、日にちが近くなっても聖奈さんのライブは予定に入っていないことがファンによって判明。

聖奈さんが予約していた日時は他のアーティストで埋まっていることがわかります。

代アニ側のミスでしたが、聖奈さんはやむを得ず会場を変える必要があり、その影響で出たチケットの払い戻しを代アニが負担することはなかったそうです。

代アニの落ち度でイベントが台なしになったこの問題は、ファンの間でひどいという批判が上がっています。

代アニ卒業生との金銭トラブル

2015年に代アニの卒業生である漫画家、松山せいじ先生と金銭トラブルが発生しています。

2008年に代アニが松山先生に依頼した仕事の報酬が未払いであると主張。

しかし、この仕事の誓約書や請求書は作成されておらず、かなり後になってからの判明なので代アニ側も調査が難しいという見解でした。

松山先生は「信頼関係があれば書面はいらないと思っていた」とコメント。

代アニ側が解決金を支払うということで、和解しました。

この件は代アニ側が完全に悪いとは言えず、ファンの間でも賛否両論があったようです。

代アニには今も問題があるの？

現在代アニには過去の影響はなく、学生の不利になるような問題は起きていません。

過去をさかのぼると、経営陣の中での問題や代アニが運営する仕事の問題であり、学生に対する内容ではないことがわかります。

そして、過去に起きた代アニの問題も再発することなく、管理を徹底していることもうかがえます。

代アニに入学しても就職先がないのではないか、という考えが浮かぶ人もいるかもしれませんが、業界とのパイプが太い代アニはそれだけ各業界から信頼されているという証でもあります。

どちらかというと、現在はより一層最新のトレンドや技術を取り入れ、即戦力になる教育を実施し話題を呼んでいます。

幅広い分野で、代アニの卒業生が活躍しているのは間違いありません。

過去の問題や、代アニの噂をうのみにするのではなく、代アニを知ることが大切です。

代アニへの入学を迷うのであれば、まずは資料請求やオープンキャンパスに参加し、実際に自分で確かめてみることをおすすめします。

まとめ

代アニは長い歴史がある分、過去にはトラブルもありました。

しかし、しっかり改善してより良くしているからこそ、45年もの歴史を繋げていけるのです。

アニメやエンタメ業界を目指すなら、代アニは間違いない選択肢の1つです。

入学を検討する人は、ぜひオープンキャンパスで代アニの雰囲気に触れてみてください。